大体こんな感じで塗ってます的な講座とは言いがたい不親切設計はうつー 色塗り講座編
使用ソフト:線画/SAI 色塗り・加工/Photoshop5.5



そのいち:下絵をトレスして線画を作る
今回はオフで描いた鉛筆画を取り込んでSAIでトレス。
その他の線画の作り方で自分がやるのは、 取り込んだ線画をほとしょのクイックマスクで取り出すorSAIで直描く、です。
線画のバランスをちょいっと直して、いざ出陣。




取り込んだ線画の透明度を下げて(30〜40%くらい)新規レイヤーをつくり、 鉛筆ツール(濃度90%、最小サイズ15%)の1.5pxでかりこり。
細かい部分や、髪の毛は0.7〜1pxを使ってます。
バランスを見ながら、下絵とはずらして線を入れることもありますが、大抵はそのままなぞってます。
髪の毛や小物などは新しくレイヤーを作って、書き上げたらはみ出し分を消してから結合する、 の繰り返しで最終的に使用レイヤー枚数は延べで5〜6枚くらいになりますが、 最終的には一枚に結合します。




面白みもなく線画完成。
最近たまにSAIでそのまま塗ることもありますが、通常はここまで、この後は全部ほとしょです。




そのに:色塗り下準備
色を本格的に塗るために、その前段階として、ブラシツール・通常100%のベタ塗りで、 ベースカラーを全部のパーツに乗せていきます。
塗る順番は大雑把に 肌→髪の毛→目→服→小物の順。
早い話が、人体に近い・大きい(絵として目立つ)順。
髪の毛のさきっぽは、指先ツールでぼかして、境目がなじむように。




色置き終わり。
レイヤーの順番は下から
背景・肌・ドレス・白い袖・ドレスのブレード・ドレスのリボン・髪の毛・目・髪飾りのレース・はっぱ・ 髪飾りのリボン・バラ・線画です。
今回はわかりやすいように名前変えましたが、普段はレイヤー1とかレイヤー2とか、そのままです…




そのさん:美肌作成
透明度の保護にチェックを入れて、エアブラシツールで肌から順番に影をつけていきます。
エアブラシの濃度は大抵15%で固定で、あまり変更することはありません。
(以降、エアブラシと描いてあった場合、描画モードが変わってても濃度は全て15%です)
ほぼどのパーツでも、基本の手順は同一で、ベースカラーと同一の色を乗算・やや大き目サイズのエアブラシツールで大まかに影付け→細かい影を、少し濃い目の色で同じく乗算で入れていく感じです。
以降、特に断りを入れない場合、使用描画ツールは全てエアブラシです。




細かい影付け時に使う色は、やや濃い目の部分の色をスポイトでとって入れてます。
ちなみに、筆圧感知は肌を塗るときにはチェック無しです。




指先ツールで境界にややぼかしを入れたり、頬や唇に赤みを足したり。
自分は頬の赤みを入れるときは、ピンクではなく、オレンジピンクを乗算で入れてます。
入れる場所は、ほっぺた、ではなく、目じりから頬の上部にかけての部分、 丁度化粧でチークを入れる部分ですね。
唇は今回は頬と同じ色で。
最終的に、スクリーンで軽くハイライトを入れてお肌完成。




そのよん:サラツヤ髪作成
全体見たときに微妙に髪の毛が黄色側だとバランス悪かったので、 ちょこっと色調補正(イメージ→色調補正→色調・彩度)で赤系の茶色に調整してから、影入れ。
まずはそのさんと同じ要領で、全体に乗算でぱーっと大まかに影入れしてから、 筆圧感知のサイズにのみチェックを入れて、やや小さいブラシでさらに細かい影を、 髪の毛の流れに沿って入れていきます。
スクショ失敗でなんか残念なことになってますがなんら問題は!




さらに小さいブラシで、こまかく髪の毛の影入れ。
これまたスクショ失敗でなんか残念なことになってますが以下略。
今回はそのまま行きますが、塗り終わった後に、微妙にイメージの色合いとずれた場合は、 再び色調補正で調整することもあります。
デジタルって便利!




最後にスクリーンでハイライト入れ。 ハイライトを入れるときは、色を塗るときと逆で、まずは細目のブラシで髪の流れに沿って入れてから、 最後に大き目のブラシで大まかな光を入れます。

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