もさっと日記

2017年06月25日の日記

美術館行ってきましたx2
なぜこの時期に行きたい美術展が集中してるんだぜ…?!
結局大英自然史博物館展とブリューゲル展はあきらめた。
東京は遠いです。
いや、割と気軽に行くけどやっぱ遠いよ…
けど、なんだかんだでギリギリで名古屋の満州写真展と
静岡の古代エジプト展は滑り込みで見てきました。
どちらも行って見て帰ってきただけの強行軍でしたけど…
いや、どうしても時間がなかったらエジプト展はあきらめようと
思ってたんだけど、なんとか半日あけられたんやで…
浜松静岡間なら昼からでも割と行けるものですね。
鈍行で1時間ちょい(草薙の県立美術館なので実質1時間半程度)だし
お金で時間を買えば(新幹線使えば)約半分の時間で行ける。
ちなみに満州写真展は締め切りの前に有休入ったので
日にちはうまく調整つけられたのですが、締め切り前ってことで
あんまりゆっくりしていられなかったためさくっと時間を買いました(…

ともかく。それぞれ各美術展の観覧感想。

・満州写真展
満州鉄道とその周辺地域を写した写真および映像を展示。
あと少し歴史的なものも。
歴史的といっても、政治思想とか軍の思惑とかそういうものは極力排除して
…といってもそもそもが当時の社会的なアレコレが大きくかかわっているので
あんまり排除し切れてませんでしたが、満州という土地自体が
当時の日本にどういう紹介をされていたのか、といういわゆる
コマーシャルフォトの変遷みたいな感じの紹介のされ方でした。
ちなみに、満州鉄道がそういうものを撮るのをメインに受け持っていたのと、
紹介ポスターが満鉄あじあ号なので満鉄メインぽい印象ですが
(満州鉄道の写真ももちろんありましたが)実際には満州全体の写真です。

満州というとイコールプロパガンダ、という印象が強いと思うのですが、
最初〜中初期(満州鉄道成立当初からギリ1930年代くらいまで)は
どちらかというと「あこがれの土地・豊かな穀倉地帯満州」みたいな
紹介のされ方で、あんまり軍の思惑とかそういうのはなかったみたいで
案外まっとうなイメージでした。
写真も何か全体的にほのぼのしてたし。
田舎の写真とか、その辺のおっちゃんの写真とかみたいな。
それが1940年代に入って、戦争被害がひっそり拡大してきたあたりから
満州が「最後にして最前線の日本帝国の軍需工場」扱いになって
だんだん写真も工場の写真だとか、満州ではこんなにすごいものを
作っているんだゼみたいな、若干物騒な(政治思想の強い)写真に。
写ってる人も、市井の人じゃなくて工場の労働者とか
農地の入植者とかそんな感じの「写すためにあつらえられた人」
「写るために整えられた人」になってきていました。
こういう後半期の写真を見ればプロパガンダ、というのも間違いではないけど
後半期は満鉄より軍部の意向が強かったので、初期の満鉄映像担当部署が
メインでやってた時期の写真とは性質が違うかも。
満鉄メインのころは全体的に緩いし。
あ、でも「オレらの機関車かっこいいんだぜー!」感は一貫してた。
あと、最後に少し満鉄がなくなったあとの写真もありました。
正直いって、おそろしあ…って感想しかなかった…
なんつーか、ちゃっかりしてんなって…
そのあとで戦後補償の確認のために入ったアメリカの調査団が
満鉄の被災状況調査じゃなくてロシアが持って行っちゃった分の
確認調査になってるレベル。
もっとも、満州国解散が1945年、アメリカの調査団が入ったのが
1946年のことらしいので、半年以上工場の所有者がいない状態でいるため、
持っていったのはロシアだけでもない気がする。

・古代エジプト展
正式名称は黄金のファラオと大ピラミッド展ですが長いので勝手に省略。
とても…遊戯王の世界です…
古代エジプトの技術の高さとセンスがすごい。
古代エジプトってなんていうか、全体的にデザインチックというか、
なんだろう…日本の平安時代の絵巻物に通じるような、というと高尚だけど
ぶっちゃけいわゆる萌え絵にちかい、一定の様式があって
それにのっとって描く→ファンにだけわかる”お約束”のかきかたで
それぞれの人物を見分ける みたいな。
あれです、金髪つり目ツインテの女の子はツンデレ、
黒髪ロングストレートの子は清楚でおとなしい子、みたいなのに近い。
歴史は海を越えて繰り返す…?(なにいってるのこの人

個人的にはメインのファラオ黄金のマスクよりも、彩色木棺のほうが
気になったな…表だけでなく、裏まですごい細かくきれいに
びっしり彩色されてる。
もっとも、どんなにきれいでも棺なんですけど。
むしろこの中にミイラが入ってたのか…って思うといろいろ
不思議な気持ち。
日本だけど棺は焼いちゃうから、何なら燃えやすいように
段ボール製とかのもあるらしいけど、向こうは土葬…でもないな…
埋めておくわけじゃないからな…ピラミッドとか墓地に(地上に)
置かれてるんだもんな…まぁ土(の上)葬でいいか。
なお、この文章を書いているときに
「棺」と「柩」ってどう違うの…?とふと疑問に思ったので
調べてみたらこんな解説サイト発見。
https://www.e-sogi.com/magazine/?p=2397
ご遺体が入ってる場合は「柩」の文字なんですね…それそのものを
指すだけの場合は「棺」でOK、と。
つまり今回の彩色木棺はミイラは入ってないので「棺」でいいわけだ。

…ミイラが入ってたら「彩色木柩」…?
というか、ミイラってご遺体の扱いでいいの? という新たな疑問が
出てきそうになったのですがそれは。
歴史的資料かつご遺体…?
2017年06月25日(sun)   No.748 (おでかけ)

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