もさっと日記

2017年04月21日の日記

ミュシャ展
本日唐突に有休とって上京してミュシャ展に行ってきました。
いや…今いかないと一生みられない…(理由は後述)って思ったので。
お仕事もそんなに忙しくない時期なので、同僚たちに
「明日お休みしたいです! つかします! 美術展行ってきます!」
「どこの?!」
「東京の国立新美術館!!」
ってノリでもぎ取ってきました若干ごめん。
お土産にサブレ買ってきたから許して。

は、ともかく。
ミュシャ展自体は実は数年に一回くらいの割合でやってたり、
常設のギャラリーが大阪にあったりするので、実は肉筆作品を
みるだけならそんなにハードルは高くないのですが
今回どうしても行きたかった理由が、ミュシャが晩年に描いた
スラブ抒情詩の全点が展示されるから、なのです。
今まで国外にほとんど出たことがないのと、今後出てくるかどうかも
わからないので、今逃すとチェコまで行かないと見られない(しかもチェコの
ミュシャミュージアムでも常設展示は今現在されてないっぽい…)という。
本や作品集で小さいサイズでなら見たことはあるけど、全部載っている
ことはめったにないし、やはりせっかくの油絵なのだから、実際に見て
絵の具の盛り上がりや筆遣いまでじっくり見たい…
ポスター絵とちょっと違うので、アールヌーボーの代表ミュシャ様式が
好きな人には物足りないかもしれないけれど、スラブ抒情詩は
手塚治虫で言うところの火の鳥みたいなものなので、ミュシャの
作品を語るなら外すことはできないと思うのです。
いや、別に語らないけど(笑)個人的にはスラブ抒情詩好きです。
描き方は割合正統派のトラッドでクラシックなスタイルなので、
そんなに癖は強くないから絵としては見やすいと思う。
ただ、テーマはスラブ民族の歴史と宗教なのでちょっと日本人には
若干ハードル高いっす…解説みてからのほうが良い気がする。
普段のミュシャ様式がシャンソンとかジャズみたいな軽妙で大衆的なノリ
だとしたら、スラブ抒情詩はポリフォニーの宗教音楽や民族音楽を
モチーフにしたオーケストラ系の音楽かなぁ。
近いところで言うならエンヤとかそのあたりのジャンルの音楽のイメージ。
エンヤはケルトだけど。
割と正統派のクラシック音楽だけど、ちょっと民族音楽様式が
混じってて…というと近い作家はドヴォルザークあたり?
そういえばドヴォルザークはスラヴ舞曲集作ってたね…
つかほとんど同年代の人だったね…ミュシャもドヴォルザークの音楽
聞いたことあったりするのかな?
当時民族運動が盛り上がってたあたりに聞いてちょっと影響されたりとか
そんな歴史のこぼれ話あったりしませんか!(妄想自重

ところでさらっとミュシャの作風音楽に例えましたけが、
昔から歌うように絵を描く人だなぁって思っていまして、
アールヌーボー様式なんか本当に音楽的。
音楽っぽさを感じる作家や絵は他にもあるけれど、ミュシャは
割合その感覚が強いなぁ、と思います。
2017年04月21日(fri)   No.746 (おでかけ)

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