もさっと日記

2014年07月27日の日記

新幹線

昨日、同僚Yさんと毎年恒例、JR東海浜松工場の見学とついでに、
浜松市博物館でやってる浜松と鉄道の歴史展へのこのこと行ってきました。
工場のほうは、毎年いってるので、今回は軽めにさらっと流したのですが、
一応ちゃんと見所は押さえてきました。
といっても、今年の目的は、空飛ぶ新幹線ではなく、保線用車両の公開と、
あと、浜松工場内に残る、戦時中の被災箇所の痕跡の名残の確認です。
夏コミの予行練習的な暑さの中、いろいろ見て回ってきましたレポは以下より。

保線用車両(マルタイと高作車の実演)は、うっかりTVの取材クルーの
近くにいたので、まさか映ってはないとは思うのですが(苦笑
若干ドキドキしたね…角度的には多分映らない位置のはず…
はともかく、普段は真夜中に活動してるので、基本的に退避線上で
寝てる姿くらいしかみたことのない保線用車両が
目の前で動いてる様子は迫力がありました。
マルチプルタイタンパー(マルタイ)がざくっとアームをバラストに
突き刺して、振動を加える様子はすごく強そうです…
(某戦隊モノの6号を思い出しつつ)(そう言えば彼も結構強いわ
高所作業車も、いわゆる道路工事で使ってる高所作業車に比べて、
動きが繊細でした、架線に引っかかると危ないからかな。
あとは、実演はなかったですけど、バラストを整備するための車両とか、
架線を貼りかえるための車両とかが置いてありました。
保守用車両はドクター東海みたいなカラーリングでしたが、
近くにおいてあった、衛星通信車(トヨタの4WDのバンに
でっかい衛星通信用のパラボラアンテナがついてる)は、
ホワイトボディにブルーライン…乗用車なのに新幹線カラーとか。
誰だこのカラーリング決めたやつ。
…ちなみに、バンはなんとなくサクシードあたりの改造っぽいんだけど、
流石に細かいところまではわからないです…

誰だコレ、というのだと、今回なるほどガイドのところでたまたま見つけた、
地面にチョークで描いてあった0系たんの絵も誰が描いたんだ、
というシロモノでした…微妙に上手だったのが笑いを誘うっていう。
工場の中の人かなー…
あと、1/4サイズのN700の頭部モデルも、アルミ一枚から打ち出しで作ったよ!
とあったのですが、それなんか工場内の仕事の一環で作ったの?
それとも職人がヒマと時間と技術をもてあましてたの?!
と若干つっこみたいところでした…綺麗に作ってあったし…
あ、でも以前ドクターの塗装に使ってる黄色いペンキ流用して
ドクター自転車!(工場内移動用の自転車を黄色に塗ってた)とかも
やってたしな…職人の技術の無駄活用…
ところでその自転車、どうなったんですか、どっかで使われてるんですか。
職人技といえば、なるほどガイドのところで、打音検査と空気漏れの確認の
体験をやっていたので、Yさんと二人で試してきました。
打音検査は、ハンマーとかスパナなどでボルトをコンコン叩くと、
緩んでいるところが音が違うのでわかる、というもの。
空気漏れの確認は、石鹸液をつけると、空気が漏れてると泡が
ぷくぷくでてくるのでわかるというものです。
音は割とすぐわかったですが、空気漏れはちょっとわかり難かったかな。
石鹸液塗るとそもそも泡立ってたりとかしちゃうので…
だいぶわかりやすいようにしてあったんだろうけど。
さらに、工場内の注意書に「毎回かならず指差呼称(しさこしょう、
指差し確認のこと)していくこと!」とか「不安になったら最悪の状況を
考えてもう一度確認せよ!」とか、とにかく確認大事!な文句が
くらえこのやろう必殺注意書アタック!とばかりに書いてあって
最先端の新幹線技術は工場の職人さんたちのアナログ技術と安全確認に
支えられております…ということをしみじみ実感しました。

それはともかく。
今年の工場見学での個人的メイン目的は、工場内の弾痕を見つける!
というのだったのでうろうろしてたわけですが(その一環で地面の0系たん
を見つけた)この弾痕、柱に「弾痕コレ!」という案内板がついてる、
という情報があったので、その情報を元に友人と二人で探しました。
見つけた時は二人でテンション上がったね!
ちなみに、工場内には柱に番号が振ってあるのですが、
その番号が「イ8」の柱にあります。
割と低めの位置にあるのでわかりやすいです。
今年はなるほどガイドがあったあたりです。
機銃斉射の痕か艦砲射撃の痕か…この後いった、浜松市博物館で
みかけた、浜松工場の空襲被災状況報告書の被災箇所一覧みると、
該当箇所は砲弾痕有ってあったけど。
あと、案内板等はないので、憶測なのですが、車体上げ・載せ実演を
やってる通路の、クレーンがあるちょうど反対側に
もう一個砲弾痕がある、との話だったので、そちらも確認。
天井近くの鉄骨に、焦げたような跡と丸い穴が空いてる箇所があったので、
多分コレかなー…と。
明らかに通常のボルト穴とは違う位置と大きさ(そもそもかなり中途半端な
位置に空いてるので、何か付いてたモノを外した跡にしては微妙)
だったので、9割くらいの確立で正解だとは思うんですが。
上記の報告書でも、該当箇所に被弾してるっぽい報告は上がってるのですが
それが今も残ってるのかどうかまではわからないです。
そもそもそこらかしこに被弾してるので、ほかにも実は
いろいろ見えないところに弾痕があるのかもしれない。
空襲で落ちてきた砲弾が未だに不発弾として発掘されてくるしなー…
とある工事業者が「浜松工場は、ほっくりかえすと遺跡か不発弾が
でてくる(から面倒くさい)」
と嘆いてたとかなんとか言う話を聞いたことが。
…遺跡の上に工場立ってますので…(弥生時代の遺跡とか聞いた)
昔は工場の敷地から出てきた遺跡の発掘品の展示もあったんだけど、
いつの間にかやめちゃったな。
敷地の一部を遺跡跡として整備するという計画もあったような話を
聞いた記憶があるので、そのときに改めて展示するんだろうか。

そんなこんなで、工場見学をほどよいところで切り上げて、
浜松市博物館へ移動…の途中でトラップにひっかかったりしましたが
まぁそれはいいとして。
なお、今回は移動は全て路線バスです。
浜松駅と工場との間には無料のシャトルバスもあるのですが、
えらく混んでるので、地元民は路線バスって人がおおいですね…
もっとも、選ばれし真の地元民は自転車ですけど!
えんてつバスさんの座席と空調にちょっと癒されつつ、博物館へ。
…バス停降りてから博物館まであるいてる間に癒されてた分が
完全に溶けたとかそんなこと…あるよ…
昨日はほんと暑かったわ…
博物館内での展示(特別展)は、新幹線関連だとリニア館から
借りてきた資料と、工場内にあったのかな?という資料
(上記の被害箇所報告書とか)と、個人蔵の鉄道模型や資料等がいくつか、
あと浜松の鉄道繋がりで、遠鉄奥山線という今は無き鉄道路線の資料
(個人蔵と遠鉄さんが抱え込んでたらしい資料)が展示されてました。
目録は流石に無かった…残念。
かわりに置いてあった国鉄二俣線から天浜線へいたるまでの
歴史と沿線紹介みたいな冊子があったのでそれを資料用に購入。
展示は、特に新しいモノというのは多分でてはなかったと思うのですが、
写真や本でしか見かけたことの無い資料の実物がみられたのは
ちょっと美味しかったです。
あと、東海道本線の昔のダイヤ…東海道新幹線開業直後くらいの時期の
ものだったので、新幹線開業で多少減ってたんだろうけど、
それでも線の密度が濃くて真っ黒ですね!っていう。
隙間がない…コレ開業前はもっと黒かったのかな…
これは輸送量限界なので新線建設を早急に!とか言われるわ確かに。
人なら過労死できるレベルで詰め込まれてました恐ろしい。
もっとも、今の首都圏の路線も、結構な勢いで真っ黒なんだろうけど。
逆に、最初のころの新幹線は、一日30往復とか言う
今じゃ考えられないレベルの悠長さ。

奥山線に関しては、行き先案内版とか、駅や車両の写真とか、
そう言う感じのモノが多かったかな…奥山線の乗務員さんの
制服とか展示されてた(ボタンが遠鉄の社章だったのがちょっと萌え)
くらいが見所かな?という感じです。
もともとそんなに資料が残ってないというのもあるみたいなのですが。
ふたりできゃっきゃしつつ資料をそこそこゆっくり見て回って、
一時間程度で見終ったくらいなので、そもそもそんなに広くはない
というのもありますが、全体的にボリュームは控えめでした。

その後駅までもどって、二人でちょっと遅めのごはん。
…塩みが美味しい…(汗で塩分不足おこしてるっていう)
家に戻ってシャワー浴びて汗を流してそのままちょっと仮眠…
してたら普通に夜まで寝てたわ!うっかり!
今日は一日だらだらして…もとい、疲れを癒してました。

写真は左から
・マルタイ
 バラスト整備の時は結構大きな音がでます。
・床に描いてあった0系たん
 さらっと描いてるように見えてなかなか…
・柱の弾痕
 すみっこにひっそり。
2014年07月27日(sun)   No.700 (日々徒然)

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